福利厚生ワーケーションサービス構築の為の検証

COMPANY INFORMATION

会社名 株式会社リゾートワークス
ホームページ https://resortworx.jp/
本境地 JAPAN

ABOUT

2020年9月のコロナ禍に設立されたリゾートワークスは、ワーケーションを通じて働く人の“創造性 “を刺激する福利厚生サービスです。リゾートエリアの会員制施設やホテルの稼働率の低い平日 を中心としたプラン設計により特別価格で長期ワーケーションをすることができます。個人だけで なく、企業の福利厚生としてワーケーション利用することでステークホルダーの3つの課題を解決 していきます。

①宿泊施設

新型コロナウィルス流行により日本各地の宿泊施設ではインバウンド消失による平日稼働率の低下が経営に大きな影響を与えています。リゾートワークスユーザーを平日に送客することで平 日稼働率の向上に貢献します。

②導入企業

テレワークが普及した社会での企業の社内制度や福利厚生を新たな形に見直されなければなりません。
通勤手当や住宅手当などではなく、新しい福利厚生としてのワーケーションは、優秀な 人材の採用や定着率向上に繋がります。

③企業従業員

オフィスワークからテレワークへ移行し、通勤時間や雑談が減った分、イノベーションを生み出す “創造性“が低くなったと感じる方もいます。従来の仕事と休暇の逆目を曖昧にし、ゆたかな時間 を提供することでより創造的に生きられるような環境構築に努めます。

PROJECT

福利厚生ワーケーションサービス構築の為の検証

実証実験概要

ワーケーションニーズとサービス構築時の課題の把握として、約5カ月間、会員制リゾート施設の東急バケーションズ16施設に特別価格で宿泊できるプランの販売を実施しました。

検証項目

サービスの大枠となる集客から予約手配、体験後のフィードバックを繰り返した。

  • 最適なプランの把握
  • 施設側の課題
  • 企業福利厚生の調査
実証実験プロセス
  1. 集客:プレスリリース、Twitter、Slackコミュニティ
  2. 宿泊予約:ワーケーション要望のヒアリング、予約手配
  3. 体験:滞在情報提供、オフィス備品貸出
  4. フィードバック:アンケート、インタビュー

RESULT

5ヶ月間で139泊(個人:127泊、企業:12泊)の送客を行った。アンケート回答を71名から回収し、都内20~30代のIT系人材というターゲット層の可視化や平日送客率約97%となりました。

・最適なプランの把握

①長期利用のプラン

3泊以上がワーケーションとして価値を出しやすい結果となりました。1泊2日では仕事に集中できず、3泊以上で 仕事と観光が両立しやすくなります。

②ディスプレイやオフィスチェアの設置

仕事環境が用意されていることで、通常の宿泊体験と差別化できます。

③Slackでのコンシェルジュ機能

周辺のコワーキングスペースや出前可能なお店などワーケーションしやすい環境の情報面でのサポートにより満足度が高くなります。

・施設側の課題

①チェックイン前、チェックアウト後の仕事環境の確保

稼働時間中に移動となる場合が多く、移動も含めたワーケーション期間全体での仕事の効率性の担保が必要です。

②食事のサポート(出前可能な店や周辺の飲食店情報の提供)

夜まで仕事に集中する方が多く、飲食店の営業時間を逃しやすい傾向があります。食事案内のサポートなどで、仕事に集中できる環境を作る必要があります。

・企業福利厚生の調査

①ネットワーク環境の制限

社外でのフリーWi-Fi利用、ネットワークの事前申請などにより社外での仕事が難しい場合があります。

②労働規則の整備

ワーケーション中の事故などに対する対応や規則がルール化されていません。

③公平さの担保

既婚か独身など個人の事情により福利厚生としてワーケーション制度を活用する頻度に不公平さが出てしまいます。

今後について

①会員ターゲットの絞り込み

企業利用のハードルの高さを鑑みて、IT企業の経営者層などスムーズに導入に繋げられる層をターゲットとします。SNSで影響力のある企業経営層をワーケーションアンバサダーとして選定し、厳選した施設でのワーケーションを発信してもらうことにより、ターゲット層の獲得に繋げていきます。

②エリアを絞ったワーケーション体制の構築

移動や通信環境の課題を地域の事業者、自治体と連携して解決するため、那覇空港到着時にポケットWi-Fiを受け取り、滞在後に返却するサービスを中心に、ワーケーションに必要なオペレーションシステムの構築を進めていきます。

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