マネジメントにおける意思決定を支援するにぎわい可視化
プラットフォームを構築し、プロダクトの有効性を検証

COMPANY INFORMATION

会社名 株式会社DATAFLUCT
ホームページ https://datafluct.com/
本境地 JAPAN

ABOUT

会社紹介

DATAFLUCTは、2019年の設立以来「データを商いに」というビジョンのもと、活用されていないデータから新たなビジネスを創出し、企業と社会に価値を生み出しつづけるデータサイエンス・スタートアップスタジオです。衛星画像データから位置情報やPOSデータまで幅広い分析実績をもち、業界をこえたアルゴリズム構築を得意としています。食品流通から不動産分野まで多彩な自社サービスを開発する中で蓄積された知見を活かし、様々な企業のDX支援を行っています。またデータ活用によってSDGsに貢献することを目指し、ビジネスと社会貢献を両立させる新規事業開発にも積極的に取り組んでいます。
(2019年JAXAベンチャー認定企業)

プロダクト紹介

今回のプロジェクトではDATAFLUCT area-management.を開発します。エリアマネジメントに係るあらゆるデータを統合・可視化し、意思決定・PDCAサイクルを支援する地域のにぎわい可視化プラットフォームです。地域のにぎわいを「人流」 「経済」 「感情」と定義しそれぞれGPS/位置情報データ(人流量・回遊量)・決済データ・SNSデータとしてマップ上に表現するとともに各社のエリアマネジメント指針に合わせた自社データのインポートにも対応します。データのエクスポートや社内URL共有機能を有し、担当者間の地域活性に向けたコミュニケーションを加速させます。

PROJECT

プロジェクト概要

渋谷駅周辺約1km内で,GPSデータによる「人流」と商業施設レジデータによる「経済」、Google Trendのトレンドワードによる「感情」の可視化・因果関係の分析を行い、MVP(Minimum Viable Product)を開発しました。

対象エリア・建物

  • 渋谷駅周辺約1km内で定義した18のエリアセグメント
  • エリア内にある主要複合商業施設(渋谷ストリーム、渋谷ヒカリエ など)

対象期間

  • 2019/12と2020/12の2ヶ月分のデータを調達し、コロナ前後の中長期的なエリアのにぎわいの変容、イベント等による短期的なにぎわいの変容を確認

インプットデータ

(実装データ)

  • GPS/位置情報データ
  • 商業施設レジデータ
  • Google Trendデータ

(他検討データ)

  • Twitterデータ
  • 気象データ
  • イベントカレンダーデータ

アウトプット

  • 人流の分析結果(人流量・回遊量)
  • 決済の分析結果(商業施設の売上高)
  • インサイト分析の結果

RESULT

人流分析(人流量)

  • 各エリアセグメント・建物における属性別人流量を可視化、属性は「勤務者」「居住者」「勤務/居住者」「訪問者」「通過者」の5つで分析
  • エリアにおける居住地別人流量、居住地は「渋谷区内5地域」「東京都の区・市」「首都圏3県」「その他都道府県」別に可視化

人流分析(回遊量)

  • 各エリアセグメント単位での回遊量、具体的には期間とエリアセグメントを指定し、該当期間に滞在した人流に対して一次移動先〜三次移動の人流量を可視化
  • 25mグリッド単位での回遊量、具体的には日時を指定しエリア全体の人流量ヒートマップの時系列変化を可視化。また時間と特定の商業施設を指定しそこに滞在した人流に対してその後の移動グリッドを時系列的に可視化することも試み。

決済分析

  • 商業施設におけるテナントカテゴリ別のレジデータを可視化、カテゴリは「和食」「イタリアン/フレンチ/洋食」「中華/エスニック」「カフェ」「その他」
  • 人流量の変化との関係性も併せて確認

インサイト分析

  • 期間内の人流量の変化に対して「属性別」「居住地別」「時間帯別」の人流量の変化と合わせて可視化することで原因分析のためのインサイトとして提供
  • 期間内の人流量の変化に対して、当該期間に急上昇しているGoogle TrendのキーワードをDATAFLUCT独自ア ルゴリズムを活用し一覧化(例:2020年12月26日の人流量増加→トレンドワード「ハイキュー展」)

今後について

今回の実証実験ではタスクフォース企業の皆様のフィードバックをいただきながらエリアマネジメントにおける意思決定に活用可能な様々な分析項目を実装しました。その中でコロナ前後の人流量の減少・回復(2019/12・2020/12対比では最大30%近い増減)や来街者の回遊状況、開催イベントと人流量、トレンドワードの関連性など多くのキーファインディングスを得ることができました。
今後は大阪梅田エリアや東京八重洲エリア等の地域で実証実験を進め、各社様それぞれのエリアマネジメント方針にも対応できるような普遍的なソリューションを開発していきます。
またデータ項目についてもPOSデータやSNSデータと扱うデータ種類を拡大することで様々な観点からエリアマネジメントを定量的・客観的に分析できるソリューションに発展させていく予定です。
また6月には商用ソリューションとして今回の実証実験パートナー企業様以外にも全国の不動産事業者、行政、イベント関連事業者様等へも提供していく予定です。

問い合わせ先:a.yamada@datafluct.com/担当:山田

ピッチスライド

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