2020年03月23日
(株)D2 Garageでは、「北海道から世界へ羽ばたくスタートアップの発掘・育成」をミッションに、2018年からOpen Network Lab HOKKAIDO(通称 Onlab HOKKAIDO・オンラボ北海道)を運営しています。
北海道・札幌を拠点とするOnlab HOKKAIDOは、シードステージのスタートアップを育成・支援する約3ヶ月間のアクセラレータープログラムです。活動資金やオフィススペースの提供と共に、事業内容のブラッシュアップを目的としたコンテンツや各分野のスペシャリストによるメンタリングを通じて、スタートアップの事業加速のサポートをしています。これまで2期10社のご支援をして参りました。
このブログでは、Onlab HOKKAIDOをより知っていただくため、2019年に実施したOpen Network Lab 第2期に参加いただいた(株)KitaLabsの皆さんによるリアルな声をお届けします!
< プロフィール >
(株)KitaLabs
(株)KitaLabsは、北海道大学の留学生Alyev Gabilさん(アゼルバイジャン出身)、Jason Salimさん(インドネシア出身)、Ahmad Ridwan Fauziさん(インドネシア出身)、北海道大学経済学部4年の阿部研生さんの4人で構成。留学生のための中古品売買プラットフォーム2gaijin.comをリリースしています。サービスの内容はこちらをご覧ください。
― Onlab HOKKAIDOに参加したきっかけを教えてください。
Fauzi(以下、ファウジ):DEMOLAという企業課題を解決するプログラムに参加していたのですが、北大の山本強先生からOnlab HOKKAIDOを紹介されたのがきっかけです。DEMOLAに参加しながら、並行して2gaijin.comも運営していました。
Gabil(以下、ガビル):応募したときは、2gaijin.comで初めて売り上げが立った頃でした。500円!あと、今は4人チームですが、応募したときは、阿部くんはまだJoinしていなかったですね。Onlab HOKKAIDOへの参加が決まった時点で、優秀だった阿部くんを誘いました。
阿部:1日考えましたが、単純に面白そうな事業だったし、「在日外国人の困りごとを解決する」というビジョンに共感できたので、すぐにJoinした感じです。僕自身、帰国子女で母国以外で暮らす苦労も知っていたので。
― もともとOnlab HOKKAIDOには、どんなことを期待してましたか?
ガビル:Onlab HOKKAIDOに参加した一番の目的は、日本でコネクションを作りたかったからです。それに日本人は、所属や肩書きを大切にする傾向がありますよね。Onlab HOKKAIDO出身という肩書きがあることで、実際色んな会社から信頼してもらえますし、何より話しが進みやすいです。二番目の目的は、投資です。自分たちの行いたいことをスケールさせるためには、資金が必要だと感じたからですね。
阿部:僕はまだ大学生で一度も社会に出たことがなかったので、経営のイロハを学びたいなとも思いました。
― Onlab HOKKAIDOに参加する前・期間中・後の変化についてお伺いしたいのですが、Onlab HOKKAIDOに対するイメージはどう変わりましたか?
ガビル:最初の面接では、事務局の人は親切で優しい対応をしてくれたのに、最終面接は結構厳しかったですね(笑)。ビジネスの深いところを質問されたので。正直、最終面接で落ちたと思っていました。
阿部:スタートアップなので、パッション面のアドバイスやメンタリングが多いだろうと思っていたんですが、参加してみるといい意味でビジネスライクというかシビアでしたね。Onlab HOKKAIDOは我々の株主なので、当たり前なのですが。なので、プログラム期間中は優しくも、いい味でかなり鍛えられました。皆さん結構厳しかったです(笑)。
― 経営者としての変化はありましたか?
ガビル:もともと、プログラムに入る前も2gaijin.comを運営していたので、大きな変化はありませんが、以前よりも経営者として色んな立場を考えるようになりました。計画はもちろん立てますが、うまくいかないことは本当にたくさんあります。なので、色んな状況を考えるようになりましたね。あと、やっぱり責任は重くなりました。
阿部:僕の性格として、自分が黒子になって、周りに好きなことをやってもらうというスタンスが好きなので、今はそのポジションにやりがいを感じています。一人一人役割分担もうまくできているので、僕は皆が輝けるよう、環境の用意をしているという感じです。
― プログラム期間中、印象に残っていることはありますか?
阿部:やっぱり、メンタリングとフィードバックですね。もちろん厳しいこともたくさん言われるのですが、それを消化できると自信にも繋がるので。
Salim(以下、サリム):いい勉強の機会を与えてもらいました。
ガビル:自分たちのサービスに込めたメッセージがうまく伝わらず、事務局から「KitaLabsは、配送の会社なんですか?」とフィードバックを受けたことがすごく悔しかったです。それを機に自分たちのメッセージを伝えるため、チームで何度も話し合いを行いました。
― プロダクトの変化はありましたか?
阿部:プログラム期間中は、ユーザーヒアリングをとにかく大事にするよう言われ続けました。2020年6月にβ版をリリース予定なのですが、ユーザーからのフィードバックを活かしています。
ガビル:今は、本当に自分たちのやりたいことができつつある状況です。
― Onlab HOKKAIDOがいてよかった〜!と思った事件などはありますか?
ガビル:事件ではないですけど、Onlab HOKKAIDOがいて一番よかったことは、会社ができたことです。このプログラムはタスク期限が決まっているので。参加しなければ、ズルズルと先延ばしにして、きっと会社は作っていなかったと思いますね。あともう一つよかったことは、「Onlab HOKKAIDO出身」、「D2Garage」、「デジタルガレージ」、「北海道新聞」というワードを出すと大体の人が信頼してくれるんですよ。営業の説得力にも繋がります。
― 今後の目標を教えてください!
ガビル:大きくなりたいですね!私たちの会社のビジョンは、「日本にいる外国人を助ける」ことですので、あくまでも2gaijin.comは、外国人を助けるための最初の手段でしかありません。これからは、外国人のためのアルバイト情報や就活情報を仲介したり、在日外国人のためのスーパーウェブサイトを目指しています。このページを見たら、物も売買できる、仕事も探せる、お金も借りれる…というのが理想です。
サリム:現在2gaijin.comのユーザー数は400人弱ですが、2020年のうちに1,000人まで伸ばしたいです。
ファウジ:将来的には、自分の得意分野を活かしてITコンサルのようなことをしたいです。
― 現在Onlab HOKKAIDO 3rd batchの参加チームを募集中ですが、応募を迷っている方にメッセージはありますか?
ガビル:Onlab HOKKAIDOは自分の夢を実現するためのステップです。「なぜこの事業をやりたいか」、「自分が本当にやりたいことをやっているのか?」を考え、答えが分かっているのであれば、迷うことはないはずです。私たちは、繋がりやコネクションを作りたくて、迷わず応募しました。僕たちは、叶えたいことがあってこの事業をやっています。だから、大変なことがあっても、この事業をやる意味を考えたらどんなことでも乗り越えられます。
阿部:自分の中でやりたいことの軸や理念がないと、長期的に考えた時、成し遂げるのは難しいと思います。
ガビル:なんとなく参加するのであれば、Onlab HOKKAIDOと参加チームのニーズはマッチしないかと思います。明確にやりたいことがあるけれど、どう成し遂げたらいいのかわからない人にはOnlab HOKKAIDOのプログラムはぴったりだと思います。だから、迷う必要はないのです。
・ ・ ・
Open Network Lab HOKKAIDOでは、次期3rd Batch参加スタートアップを募集中です。ご興味のある方は、こちらからご応募ください❗️
締切 : 2020年5月31日(日)23:59まで!!
※当初、締切は5月13日(水)まででしたが、延長いたしました。
Twitter/Facebookでも最新情報を発信していますので、是非フォローをお願いします🤗
・Open Network Lab HOKKAIDO Twitter / Facebook
・Open Network Lab HOKKAIDO