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Onlab HOKKAIDO 7th Batch Demo Day Report

Onlab HOKKAIDO 7th Batch Demo Day Report

北海道の抱える課題解決に取り組むシード期のスタートアップを対象としたアクセラレータープログラム Open Network Lab HOKKAIDO(通称 Onlab HOKKAIDO)の7th Batch Demo Dayが、2024年12月10日に北海道・札幌にて開催されました。本記事では、Demo Dayの様子をお伝えします。

今回は、7th Batchに応募のあったスタートアップの中から厳しい審査を勝ち抜いて採択された5社が登壇したほか、昨年9月に組成されたSTARTUP HOKKAIDO実行委員会(以下、STARTUP HOKKAIDO)の取り組み紹介、Onlab及びOnlab HOKKAIDO卒業生のスタートアップ企業によるピッチなどが行われました。会場となった札幌市民交流プラザ クリエイティブスタジオには多くの関係者・参加者が集まり、北海道のスタートアップシーンの盛り上がりを感じる一日となりました。

「オール北海道体制でスタートアップ支援を推進」 – STARTUP HOKKAIDO 取り組み紹介

まずは、札幌市スタートアップ推進課の島田勇貴氏より、STARTUP HOKKAIDO活動報告が行われました。


STARTUP HOKKAIDOは、昨年9月北海道・札幌市・北海道経済産業局の3行政が一体となり、全道規模でグローバルで活躍するスタートアップを産み育てるエコシステムの実現に向けて組成されました。

また登壇の中では、北海道で活躍するスタートアップ企業数や資金調達額の推移の紹介がありました。

組織目標として、北海道の地の利や産業の強み等を活かし、北海道らしいスタートアップの重点領域として「一次産業・食、宇宙、環境・エネルギー」の3産業に設定。注力支援を行っていく予定です。

引き続き、北海道そして日本の経済活性化と持続可能な社会の実現に貢献に尽力されます。

Onlab HOKKAIDO 7th Batch

Onlab HOKKAIDOは、北海道唯一の産官学連携アクセラレータープログラムとして、シード期のスタートアップを支援しています。Onlab HOKKAIDO 7th Batchでは、2024年3月よりスタートアップの募集を開始。訪日ツーリズムそして来日ビジネストリッパー向けのトラベルチャイルドケアを展開するSimpleeなど計5社を採択し、約5ヶ月のプログラムを経て、Demo Dayを迎えました。

1. Ramps – Ramps株式会社

Rampsは、人口減少の進む日本において、魅力的な自治体すら消滅の危機に瀕している現在、自社が考える持続可能な地域づくりを定義し、関係人口の創出・拡大による持続可能な地域づくりに挑んでいます。

https://www.ramps.jp/

Ramps株式会社 道上 雅大

2. Simplee – 株式会社Simplee

Simpleeは、訪日ツーリズムそして来日ビジネストリッパー向けのトラベルチャイルドケアサービスです。託児中のお子さんを対象に、日本文化キッズプログラムを提供しており、日本文化に触れる体験を通じて、親子共に豊かな時間を過ごせるよう支援しています。

https://simplee.jp/

株式会社Simplee 諏訪 実奈未

3. Ship Mate – Petrichor株式会社

Ship Mateは、中小規模越境ECツールとして国際発送を支援するサービスです。自身の家族へ国際発送を行う際に感じた、法改正や配送業務の煩雑さの原体験からサービスを構築。中小企業における国際発送の活発化に挑んでいます。

https://www.petrichor.jp/

Petrichor株式会社 芦澤 望・Daniel Dyrnes

4. FERM – FERM株式会社

FERMは、酒蔵・酒屋、飲食店のお酒に関わる情報の一元管理を支援するサービスです。4年間「佐渡島でクラフトビールの醸造・販売」に取り組んだ中で実感した、デジタル化が進む一方で、多種多様なツールを活用しなければならない事で発生している、デジタル化の弊害を改革します。

https://www.ferm.co.jp/

FERM株式会社 藤原 敬弘

5. FUNDKEY – ファンドキー株式会社

FUNDKEYは、VCファンドのファンド管理業務代行サービスです。ファンド運営者を書類や事務作業などのバックオフィス業務から解放し、本業に集中できる環境を作ることで、起業家の挑戦への資金調達を加速させます。

https://fundkey.net/

ファンドキー株式会社 坂入 翔一郎

「トレンドになっているマーケットに対して課題解決を図るスタートアップ」 – 審査員からの総評

Onlab HOKKAIDO 7th Batch Demo Dayは、以下の3名が審査員を務めました。

宇佐美 克明 株式会社デジタルガレージ 執行役員 オープンネットワークラボ全体統括
三浦 辰治 株式会社北海道新聞社 常務取締役 営業統括本部長
髙松 祐三 株式会社カカクコム 上級執行役員 インキュベーション事業本部長

表彰式の冒頭では、審査員である株式会社カカクコムの髙松氏から「現在トレンドとなっているマーケットに対して課題解決を図っていくスタートアップ各社のPitchに共感する点も多々あった」との総評がありました。

Audience Awardの受賞

観客による投票で選ばれる「Audience Award」を受賞したのは、Petrichor株式会社です。「Audience Award」は、審査員の三浦氏から発表をいただきました。

代表の芦澤氏は「今日、見てくれている方々に伝えたいという思いでPitchをしていたため一番嬉しい受賞だった。」とコメントしました。

Best Team Awardの受賞

最も優れたチームに贈られる「Best Team Award」を受賞したのは、株式会社Simpleeです。審査員からは、「マーケットのニーズをいち早く掴みながら、サービス開発をアグレッシブに進めてきたところが評価につながった」といったコメントが寄せられました。

代表の諏訪氏は「ここからが勝負となるため、さらに企業として成長する仕組みづくりをスピード感をもって進めたい」とコメントしました。

また7th Batch Demo Dayより、ゴールドスポンサーによる協賛社賞「Sponsor Award」が設けられ、今年は株式会社日本M&Aセンター様、株式会社HBA様、株式会社サッポロドラッグストアー様より授与いただきました。
それぞれの受賞者は以下になります。

・日本M&Aセンター賞 株式会社FERM
・HBA賞 Petrichor株式会社
・サッポロドラッグストアー賞 株式会社Simplee

本DemoDayには多くの来場者が訪れ、イベント後のネットワーキングタイムでは多くの交流が生まれました。

Onlab HOKKAIDOでは、引き続き世界に羽ばたくスタートアップを支援するべく、プログラムを進化させていきます。Onlab HOKKAIDOの来期8th Batchプログラムの募集は、2025年3月末から開始する予定です。

皆様のご応募をお待ちしております。

(執筆:Onlab HOKKAIDO事務局 村上 文哉)

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