2024年06月27日
Open Network Lab(Onlab・オンラボ)は“世界に羽ばたくスタートアップを育成する”というミッションのもと、これまでに150社を超えるスタートアップを支援してきました。gifteeやPOPER、LisBなどIPOした会社やSmartHRなどのユニコーン企業も生まれています。
今回、Onlab Seed Accelerator Program 第29期からの新たな取り組みとして、DAY1から海外で事業を展開する会社を支援する「GLOBAL Track」を開始することにしました。
従来のような日本国内で事業を成長させる支援=「JAPAN Track」を行う一方、そこに留まらず、グローバルへ挑戦してみたい!と起業家の意識を変えていく架け橋のような存在になれたら、そんな思いを込めて「GLOBAL Track」を今回新たに創設しました。
1つ目は、日本市場とグローバル市場を比べると、述べるまでもなくグローバル市場は事業成長においても資金調達においても大きな可能性があるからです。2022年の国別投資金額を見ると、米国31兆円に対し、日本は3500億円と約1%に過ぎません。想像以上に日本の割合が小さいと思いませんか?この1%の中で資金調達をしていくより、最初から大きなマーケットで勝負をした方が成功確率は必然的に高くなります。(参照:VEC「2022年のVC投資動向 米国・欧州・中国・日本の4地域比較」)
2つ目は、地の利。最近は特に生成AIを活用したサービスやプラットフォームからの応募が増えてきています。現在、世界で生成AIのハブとなっている地域は、OpenAIやAnthropic、GoogleやMeta本社がある米国西海岸ベイエリアと言えるでしょう。生成AIを活用したサービスを行うのであれば、その本拠地で活動をした方が、情報の鮮度、界隈のネットワーキング、チームメンバーの採用、競合状況の把握など全ての面において有利になります。デジタルガレージは約10年前にサンフランシスコの中心(OpenAIオフィスとは車で10分の距離)にインキュベーションセンター“DG717”を開設し、今では生成AIやweb3のコミュニティが集う場となっています。こちらをフル活用しスタートアップの成長を支援します。
3つ目は、将来的にグローバルで事業展開を考える場合、スタートアップの初期段階(つまり、アクセラに採択されるような段階)からそのつもりで準備をした方が良いからです。日本国内である程度成長したスタートアップが、そこから海外展開を考え始めようとすると、いろいろな手間や調整をしなければならないことに気付きます。議事録を含む社内資料、投資家向け情報、事業計画や予実管理など、遡って全て英語化することは非常に骨の折れる作業ですし、チームのカルチャーを変えることもたやすいことではありません。将来海外を目指すのであれば、最初からそのフォーマットで会社を経営しておいた方が断然スムーズです。
「JAPAN Track」では、これまでOnlabが28回に渡りプログラムを実施し、回を追うごとにアップデートしてきたスタートアップ支援のノウハウを存分に提供していきます。
コンテンツ各種はアクセラレータープログラムでよくあるものだと思いますが、それぞれの項目の裏には、これまで数多くプログラムを実施した“経験”が詰まっています。150社を超えるスタートアップを見てきた中で、ビジネスモデルや産業、会社のステージ別の“つまづきどころ”が経験的に見えています。「A社が直面している課題は3年前のB社と似た課題だ、あの時B社はこうやってそれを乗り越えたから、A社もこうすれば上手くいくだろう」というような、長年の経験に基づく知恵が蓄積しているのです。さらに、事業計画や予実管理、財務諸表管理などの会社が成長していくために必要なテンプレートも多々残してきており、起業家の時間効率を極限まで上げ、最速での事業成長を支援します。
「GLOBAL Track」では、これらの「JAPAN Track」のコンテンツに加え、現地での活動に重きを置きたいと思っています。つまり、理想は現地でFit検証を行い、MVPを作り、PMFの達成を目指す。そのために必要なネットワークやノウハウはデジタルガレージがこれまで築いてきたGlobal Networkを駆使する。また、海外VCから資金調達するためのポイントの伝授(参考:スタートアップが海外VCからの資金調達を成功させる鍵は「誠実さ」と「ストーリー」)や実際に海外VCからの調達も支援していければと思います。
▼7月10日(水)18時より海外進出を検討されている方向けに、その日から使える有益な学び・Tipsをご紹介するMeetupイベントを開催します。ぜひお申し込みください。▼
VCが行うアクセラレーターとコーポレートアクセラレーターの良い点が融合したハイブリッドなプログラムであるという点です。2010年よりYCのようないわゆるシードアクセラレーターとしての活動をずっとしてきたため、スタートアップ経営のノウハウや成長支援をする内外のメンター陣層、卒業生達のネットワークなどは国内随一だという自負があります。
一方でデジタルガレージはFintech事業を行う事業会社でもあり、例えば決済サービス(C向けであれB向けであれどんなビジネスモデルでもお金の流れは発生し、全ての会社に関係すること)では、国内で100万箇所を超える支払い拠点があり、年間の決済取扱い高は6兆円、取扱い件数は11億件を超えています。この決済サービスと連携する機能やサービスを持つスタートアップに対し、DGの既存のお客さんへの紹介や商品をパッケージ化して一緒に展開していくことなどが可能です。
その両面の特徴を併せ持っているのがデジタルガレージ、Open Network Labなのです。
まずは日本でビジネスを展開(企画)していて、地固めをしていく段階の方は「JAPAN Track」が最適です。ステージ的にもプレシード・シード辺りがターゲットと考えています。
最初から海外マーケットで事業を推進したい方、すでに海外展開しているが思うような成果に繋がっていない方は「GLOBAL Track」でお待ちしています!
また、応募前にプログラムについて聞いてみたいことや事業について相談がありましたら、こちらからお問い合わせください。事業相談会も実施しています。30分の無料メンタリングを体験できますので併せてご活用ください。
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Onlab Seed Accelerator Program 第29期の応募締切は2024年7月19日(金)正午です。詳細はこちらをご確認ください。
シードアクセラレータープログラムでは、スタートアップに活動資金を提供すると共に、経営の基礎から事業の成長まで、様々な面でサポートします。これまで数多くの事例を見届けてきたOnlabだからこそできる支援で、起業家のみなさまの挑戦を応援します。ぜひご応募ください!
(執筆・編集:Onlab事務局)
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