2019年09月13日
設立間もなく、明確な事業進捗やトラクションが出せていない時期のスタートアップにとって、最初のパートナー・クライアント獲得は非常に難しいです。一つ明確な実績が積めると、それを元に次のパートナー・クライアント獲得ができるようになりビジネスが成長軌道に乗っていくことが多いです。
最初の実績を積むためには何を意識すればいいのでしょうか。大手製薬会社の声を聞きました。
※本ブログは9/5に開催したOnlab Bio説明会の座談会での様子を踏まえ記事化したものです。
■登壇者
第一三共株式会社 研究開発企画部 北澤 隆之 さん
株式会社デジタルガレージ DG Lab 宇佐美 克明
宇佐美:
Onlab Bioは設立間もないスタートアップを支援するプログラムです。第一三共さんがこのプログラムに参画し一緒にスタートアップ支援することを決めた背景は何ですか。
北澤:
第一三共は創薬を行っている会社で特にガン事業に注力しています。パイプラインも充実していますが、創薬事業は長いスパンで考える必要があります。ガンに次ぐ事業を考えるために、本プログラムに参画しました。スタートアップと一緒に自分たちも成長していきたいと考えています。
宇佐美:
このプログラムでどのようなスタートアップとの出会いを期待しますか。
北澤:
最近、業界では予防・未病のソリューションが注目されています。これは一見、病気の方を治療する製薬会社のビジネスとは相容れないと思われるかもしれませんが、このような領域まで事業を拡大させる必要があると思っています。
宇佐美:
今回のプログラムは第一三共さんに加え、OTC医薬品を取り扱う第一三共ヘルスケアさんも参画いただいているので、予防・未病のソリューションを持っているスタートアップとさまざまな観点から協業を探れますね。
一方、スタートアップからは、大手製薬会社と話すと最初は話を聞いてもらえるが、契約の話になると話が止まってしまうケースも多いと聞きます。大企業からみてスタートアップとの契約は実現が難しいのでしょうか。
北澤:
事業内容がバッティングする時は難しいときがあります。ただ、それは裏を返せば協業できる最適な相手かもしれないということです。これはもう話してみるしかありません。自社と事業領域が近しいから、この製薬会社に話にいくのは辞めよう、などと思わずに、とりあえず飛び込んで話してみることが大事です。
宇佐美:
Onlab Bioのプログラムに採択されたスタートアップは約30社のパートナーとすぐ話せるので、ぜひ活用してもらいたいですね。最後に、今日集まっていただいた起業家にメッセージをお願いします。
北澤:
今日お越しの方々は色々な技術のいい原石をおもちの方だと思います。何に使えるか深く考えて応用先を絞りすぎる前に、積極的に私達パートナーに相談してほしいです。一緒に考えることで、全く新しいビジネスができると思いますので、みなさまとお話できることを楽しみにしております。
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大企業だけで事業を考えるのではなく、スタートアップだけで事業を考えるのでもなく、両社が一緒になって初期のビジネスモデルの仮説から一緒に立てることで、思いも寄らない事業案が生まれるかもしれません。
私たちOnlab Bio事務局はパートナー企業と一丸となって、シード期スタートアップにどんなサポートを提供できるか、を示していくことで、起業しやすい・起業が成功しやすい環境を作っていきたいと考えています。
スタートアップの皆さん、起業予定の皆さん、ご応募お待ちしております!
\\第2期 プログラム 参加者募集中//
最終締切 9/30。ご応募はこちらから
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9/5 説明会の座談会の様子は、こちらもチェック!
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