March 24, 2023 10:00 am
Published by akane-arai
近年「企業価値」と「社会的価値」の両立を目指す「インパクトスタートアップ」が注目され、Open Network Lab(以下「Onlab」)でも、スタートアップの事業成長と会社経営のあり方や持続可能な社会へのインパクトをどのように創り出していくのか、経営者としての考え方や企業の様々な取り組みについてインタビューをしています。 今回登場するのは、「Doing Good Tastes So Good(いいことをするってこんなに美味しい!)」を合言葉に環境にやさしく、食の多様な嗜好に応えるヴィーガンのアメリカン・クッキーを販売し、たちまち人気を博したベイクショップ「ovgo B.A.K.E.R」を担う株式会社ovgo代表取締役の溝渕 由樹さん。学生時代NGO団体や途上国支援に関わった経験から食糧問題に強く関心を持ち、大手商社に勤務後、幼い頃から好きだった焼菓子と環境問題の解決を結び付けた事業を立ち上げるべく起業し、同店をオープン。脱炭素に貢献した店舗として国内の飲食店初となる国際認定制度「B Corp」も取得しました。そんな溝渕さんに企業当時の考えや「B Corp」認証取得に至るまでの経緯、海外展開も見据えた今後の展望についてデジタルガレージでESGを担当する堤がお話を伺いました。 < プロフィール > 株式会社ovgo代表取締役 溝渕 由樹 慶応義塾大学在学中、NGO団体や途上国支援に関わったことから食糧問題に関心を持つ。三井物産に入社し、法務関連の部署でコーヒーのトレーディングやエネルギー事業、ベンチャー投資について学ぶ。「自身の好きなことで環境や社会の課題解決に繋がる事業を立ち上げたい」という思いから退社。「DEAN&DELUCA」勤務を経て全て植物性、できる限りオーガニック、自然栽培または国内で生産された食材でクッキーを中心とした焼菓子の製造・販売を行うアメリカンヴィーガンベイクショップ、「ovgo B.A.K.E.R」をオープン。現在は日本橋、軽井沢、京都など7つの実店舗を構えるほか、オンラインでの販売、全国各地でのPOPUP開催も定期で行う。 株式会社デジタルガレージ... View Article
March 10, 2023 12:00 pm
Published by 小島三幸
このシリーズでは、気候変動やガバナンスなどESG分野に取り組む技術・サービスを提供する国内外のスタートアップを紹介します。「ESGテーマ」といっても領域や内容はかなり幅広く多岐に渡るので、切り口として、領域・キーワード・用語毎に調査したスタートアップ概要をご紹介しながら、最終的にはESGスタートアップカオスマップを目指していきます。 ご興味を持っていただけた方は、OnlabESG / Earthshotファンドからの出資を含む事業相談会や、ESGスタートアップ情報を発信をしているOnlab ESG NewsLetterにご登録ください。 今回のテーマは、「カーボンオフセット×植林」です。 カーボンオフセットとは、個人や企業・自治体等が、自らの温室効果ガスの排出量を測定し、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動、またはその活動に対する投資を行うことで、温室効果ガスの排出量を埋め合わせる取り組みを指します。2015年のCOP21で合意されたパリ協定では、1.5℃目標が設定され、REDD+(注釈1)の推進が明記された。1.5℃目標を達成するために残されたカーボンバジェット(注釈2)は2021年1月以降で4,600億トンとされています。現在世界全体での二酸化炭素排出量は400億トン/年と言われているため、計算では後11.5年でカーボンバジェットに匹敵する温室効果ガスを排出することが予想されています。したがってカーボンオフセットに対する注目度が高まっています。 カーボンオフセットは、カーボンクレジットの売買によるものが主流となっています。カーボンクレジットとは、温室効果ガスの排出削減量証明を指し、植林プロジェクトや再生可能エネルギーの利用等で実現できた温室効果ガス削減・吸収量を数値化し、取引可能な形態にしたものです。企業はこのカーボンクレジットを売買することで、間接的にその企業が排出する温室効果ガス削減を行っています。 植林は大気中の温室効果ガスを減らす効果があり、シンプルかつコストが安い方法として、カーボンオフセットを行う最初のステップに選ぶ企業が増加している。したがって今回は、企業又は個人の「植林活動を通じたカーボンオフセット」を支援するスタートアップをご紹介します。 注釈 森林減少・劣化の抑制により温室効果ガス排出量を減少させた場合や、あるいは森林保全により炭素蓄積量を維持、増加させた場合に、先進国が途上国への経済的支援(資金支援等)を実施するメカニズム。https://www.jica.go.jp/activities/issues/natural_env/platform/reddplus/about/index.html 気温上昇抑制の目標を達成する上での、温室効果ガス排出量の上限を指す。 Ecologi 社名 / サービス名 Ecologi 国・地域 Andover,... View Article
March 7, 2023 2:00 pm
Published by 小島三幸
近年「企業価値」と「社会的価値」の両立を目指す「インパクトスタートアップ」が注目され、Open Network Lab(以下「Onlab」)でも、スタートアップの事業成長と会社経営のあり方や持続可能な社会へのインパクトをどのように創り出していくのか、経営者としての考え方や企業の様々な取り組みについてインタビューをしています。 今回登場するのは、規格外や3分の1ルールなどの食品流通の商慣習どが要因でまだ食べられるのにフードロスになってしまう恐れのある食品などを販売し、食品事業者と消費者とを繋ぐショッピングサイト、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営する株式会社クラダシ(以下「クラダシ」)。2022年6月には社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度「B Corp(ビーコープ)」認証を取得したことでも注目を集めました。同社でB Corp取得のプロジェクトを推進した人事広報の中野さんに経緯や社内外の反応、スタートアップにおけるESG経営のコツについて、デジタルガレージでESGを担当する堤がお話を伺いました。 < プロフィール > 株式会社クラダシ 広報基金運営G グループ リーダー 中野奈緒子 商社にてエネルギー企業向け資機材の海外営業部署に所属。その後、異動を経てサステナビリティを担う事業部に2年半従事。ESGのリスク管理などを行う中、社会課題の解決をビジネスの中心に据える企業への転職を考え、2021年11月に「クラダシ」に入社。広報基金運営グループの中でリーダーを担いつつ、ESGの取り組みに深く関わる。 株式会社デジタルガレージ オープンネットワークラボ推進部 マネージャー ESG担当 堤 世良 三井物産でアメリカや東南アジアの不動産開発、森林・植林関連事業の事業開発に従事。スペイン/IE... View Article
February 27, 2023 11:30 am
Published by Onlab
2022年デジタルガレージは、グローバルで活躍するスタートアップの育成と投資を行う「Open Network Lab(以下「Onlab」)」は支援体制の強化を発表しました。その一環としてこれまでResi-Tech、BioHealth等分野特化で運営してきたオープンイノベーションを1つにまとめ「Open Network Lab ─ Open Innovation ─(以下「Onlab Open Innovation」)」として再始動します。Onlab Open Innovationの目的は、スタートアップが大企業や行政と協業し、新たな価値を生み出し社会実装を推進すること。協業パートナーの業界や領域に加え、事業会社としてデジタルガレージが持つFinTechやマーケティング領域、web3やESG等のさまざまなビジネスリソースも活用しながら、スタートアップが協業パートナーと高速でビジネス検証・開発をできる体制や環境を構築していきます。 本記事では、Onlab Open Innovationの概要、スタートアップ・協業パートナーの参加メリット、オープンイノベーションを生み出すための仕組み等について、担当するデジタルガレージの大木、田端、松本の3名にインタビューをしました。協業を生み出すため不可欠なのがスタートアップとパートナー企業の相互理解。新しい Onlab Open Innovationは、一体どのような特徴があるのでしょうか。 <... View Article
February 1, 2023 3:30 pm
Published by Onlab
Open Network Lab(以下、Onlab)は「世界に通用するスタートアップの育成」を目的にSeed Accelerator Programを2010年4月にスタートし、これまで数百社以上のスタートアップを支援・育成してきました。今回はOnlab卒業生でイチロウ株式会社 代表取締役の水野さん(第16期生)と株式会社Oh my teeth 代表取締役CEOの西野さん(第21期生)に、スタートアップの事業拡大の鍵となる採用体制をどのように構築しているか、また、社員がモチベーションを高めて活躍するのに欠かせない条件を伺いました。 イチロウ株式会社(以下、イチロウ)は、介護保険外の領域で介護士をオンラインでマッチングして派遣するサービス「イチロウ」を運営しています。従来の介護保険制度では、国で定められた法律や規制により介護士やヘルパーが高齢者にできることが限られ、時間内かつ最低限のサポートになってしまうことがしばしば。そこでイチロウは介護保険制度外で高齢者やご家族の満足度を高める、品質の高い介護サービスの提供に挑戦しています。2022年の売上のトップラインでは約400倍に。事業目標の実現に向け、PMF(プロダクトマーケットフィット:Product Market Fit)をしながらいかに事業を広げていくか、またターゲットに向けていかに組織を作るかを設計しています。 株式会社Oh my teeth(以下、Oh my teeth)は「Oh my teeth」というオーラルテックのスタートアップです。「未来の歯科体験を創る」というミッションのもと、ドクターとエンジニアがタッグを組み新しい歯科矯正D2Cサービスを運営しています。従来の歯科矯正にはお金がかかる、何回も通院しなければならない、続けるのが大変といった課題があり、歯並びを治したい人がなかなか踏み込めませんでした。そこでOh my... View Article
January 18, 2023 1:00 pm
Published by 有希吉田
Open Network Lab(以下、Onlab)は「世界に通用するスタートアップの育成」を目的にSeed Accelerator Programを2010年4月にスタートし、これまでに数々のスタートアップをサポートしてきました。今回ご紹介するのはOnlab第25期生、株式会社カエカ 代表取締役の千葉 佳織さんです。 Onlab 第25期 Demo Dayでオーディエンス賞を受賞した千葉さんは経営者や政治家、ビジネスリーダーをはじめとした、伝える力を伸ばしたい方を対象とした伝え方トレーニングサービス「kaeka」「kaeka pro」を運営しています。事業を立ち上げたきっかけは千葉さんが高校1年生の時に弁論部(7分間の日本語スピーチ競技)へ入部したこと。屋外で発声練習している時に同級生たちから「かっこ悪い」と笑われた悔しさから努力を重ね、全国大会で3回優勝し内閣総理大臣賞を受賞しました。周囲の反応が「かっこいい」に変わったリアルなゲームチェンジの体験から現在のkaekaに至るまでのプロセスや「伝え方教育」で実現したいことをオンラインで伺いました。 < プロフィール > 株式会社カエカ 代表取締役 千葉 佳織 15歳から日本語のスピーチ競技、弁論をはじめる。2011年から2014年までに内閣総理大臣賞椎尾弁匡記念杯全国高等学校弁論大会など3度の優勝経験を持つ。慶應義塾大学在学中にBS番組でキャスターを務め、卒業後は新卒で入社したDeNAで代表取締役や登壇者のスピーチライターの業務を立ち上げ携わる。2019年株式会社カエカを設立。経営者(上場企業やIPO前)や政治家(国会議員・首長・地方議員)などを対象とするスピーチライティングやスピーチトレーニングを手掛ける。また、社会人を対象とした伝え方トレーニングサービス「kaeka」の運営を行う。これまで3000名以上に講演活動とトレーニングを行っている。2021年世界経済フォーラム(ダボス会議)グローバルシェイパーズメンバーに選出。2023年1月に話す力を数値化し強みと課題を見つける「kaeka... View Article
January 18, 2023 11:00 am
Published by Onlab
誰でも簡単にNFTコレクションを発行できるサービス「Dixel Club」は、スイス最大のフィンテックアクセラレーターである「F10」と韓国最大のモバイルプラットフォーム「Kakao」が開発したレイヤー1ブロックチェーン「Klaytn」にも支援されている、韓国発のスタートアップです。Onlabが2021年に立ち上げたweb3グローバルインキュベーションプログラムでのイベントで、海外スタートアップが日本市場に新たなweb3の世界を提案するUnlock Japan Award(最優秀賞)に輝いたDixel Club共同創設者のYoungHwi Choさんに、Dixel Clubが展開するサービスや、インタラクティブなNFTコレクション作成プラットフォームとして今後どのようにマーケットを拡大していくかをオンラインで伺いました。 < プロフィール > YoungHwi Cho Dixel Club CEO & Founder Dixel Clubの共同設立者兼デザイナーYoungHwi Choは、5年間にわたりDixel... View Article
January 13, 2023 4:00 pm
Published by Onlab
The Global Incubation Program “onlab web3” was formed in September of 2022 as a means to challenge the future generation... View Article
December 23, 2022 3:03 pm
Published by akane-arai
Open Network Lab(以下「Onlab」)は「世界に通用するスタートアップの育成」を目的にSeed Accelerator Programを2010年4月にスタートし、これまでに数々のスタートアップをサポートしてきました。2022年最後の記事となる本稿では、Onlabの2022年の活動をダイジェストで振り返ります。 1月 BioHealth Dementiaプログラム実施 https://onlab.jp/programs/biohealth-dementia/ Onlabの姉妹プログラムの一つである「Onlab BioHealth」。3回目はエーザイ株式会社をパートナーに迎え「Dementia(認知症)」をテーマに、「Open Network Lab BioHealth Dementia Innovation Challenge」と題して開催しています。オープンイノベーションプログラムとアクセラレータープログラムという2つのプログラムを運営し、認知症の治療に限らず、予防や当事者のケア、医療機関の効率化などの課題に取り組みました。 【 Onlab Journal... View Article
December 19, 2022 4:00 pm
Published by Onlab
2022年9月に産声を上げた、ブロックチェーンを活用して次世代のビジネスに挑戦するグローバルインキュベーションプログラム「onlab web3」は、web3に関連するグローバルエコシステムの構築を目指すプロジェクトです。9月から一般公募を行い、60社以上の応募から約1ヶ月半をかけて選考された8プロジェクトは、今後onlab web3やデジタルガレージが支援をしていきます。本記事では海外のweb3スタートアップやプロジェクトが日本への進出を目指す「Unlock Japan」と、日本のweb3スタートアップがグローバルマーケットを目指す「Born in Japan」にわけ、総勢8プロジェクトについて各社のピッチ内容と合わせてダイジェストでお届けします。 まずは海外スタートアップが日本市場に新たなweb3の世界を提案するUnlock Japan。登壇した2社(他に非公開の会社が1社登壇しています)を紹介します。 ※To read this article in English, please clickhere. 【Unlock Japan Award】ノーコードでNFTを作成できる「Dixel Club」... View Article
December 12, 2022 12:00 pm
Published by Onlab
北海道の抱える課題解決に取り組むシード期のスタートアップを対象としたアクセラレータープログラム Open Network Lab HOKKAIDO(通称 Onlab HOKKAIDO)の5th Batch Demo Dayが、11月28日に北海道・札幌にて開催されました。本記事では、Demo Dayの様子をお伝えします。 3年ぶりのオフライン開催となった今回は、5th Batchに採択された5社が登壇したほか、Onlab HOKKAIDO卒業生やゲストスタートアップによるピッチも行われました。会場となった道新ホールには多くの関係者・参加者が集まり、札幌・北海道のスタートアップシーンの盛り上がりを感じる一日となりました。 Onlab HOKKAIDO 5th Batch Onlab HOKKAIDOは、北海道唯一の産官学連携アクセラレータープログラムとして、シード期のスタートアップを支援しています。Onlab... View Article
December 9, 2022 1:30 pm
Published by Onlab
Open Network Lab(以下、Onlab)は「世界に通用するスタートアップの育成」を目的にSeed Accelerator Programを2010年4月にスタートし、これまでに数々のスタートアップをサポートしてきました。今回ご紹介するのは、長期滞在型ホテルのオペレーターとしてアップスケール(高価格帯)カテゴリーのホテルブランド「SECTION L」を運営する株式会社セクションL(以下「SECTION L」)です。同社はOnlab第25期生で、Demo Dayでは審査員特別賞も受賞しました。 コロナ禍で一気に需要が消失したインバウンド観光客ですが、2022年から徐々に回復の兆しを見せています。観光だけでなく、ワーケーションや、留学・駐在のための一時宿泊など、日本に10泊程度する長期滞在ニーズも高まってきました。しかし日本には、それらの受け皿となるホテルが少ないとSECTION Lは語ります。 日本に足りない長期滞在ホテルとは。その課題とは。その需要を満たすために開発したSECTION Lのサービス内容とは。利用者の体験向上にテクノロジーを使う理由とは。SECTION Lの多和田さんと北川さんにお聞きしました。 < プロフィール > 株式会社セクションL 取締役 多和田 真弥... View Article